こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。
今日のテーマは「YOASOBI ~夜に駆ける~について語る」です。
あまり普段は流行りの曲の解説などはしないのですが今回はちょっと流行りの曲の解説を書くことでアレンジの妙を感じてもらおうと思います。
まずなぜこの曲を選択したのか疑問に感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には逆で、レッスンなどでこの曲のコード進行を分析する機会があり、みなさんの参考になりそうな曲だったので書くことにしました。
ただ、これを見ている方がこの曲を知らないと僕が解説を書いてもチンプンカンプンかと思いますので知らない方はまずは一度こちらの曲を聴いてみてください。個人的には画が僕の好きな手塚治虫を彷彿させるので結構好きです。・・・全然どうでもいい話ですみません。。。
ここから先はこの曲を知っている前提で話を進めていきます。
このYOASOBIというユニット(デュオ??)は僕の浅く仕入れた情報ではネット小説などを読んでそこで感じたことを曲にするという手法で曲を作っているようです。
一見変わった手法のように思われますが、実際はとても理にかなった作曲法だと言えます。曲はそもそも「きっかけ」があって着想→曲作りというプロセスとなるため、この手法だと「きっかけ」作りとしてはただネット小説を読めばいいので、スランプなどにもなりにくい特色があります。映画や音楽だと聞いたものが頭に残ってしまうので問題がありますがネット小説であればそういったこともありません。
さて、本題に入りますがこちらの曲、ネットでコードを調べるとわかりますが
「A♭ B♭ Gm Cm」か「A♭ G7 Cm E♭」
というコード進行が中心で他にはこの上記のコード進行がちょこっ変化したくらいで後半まで進みます。
なのでこの2つのコード進行だけでほとんど成立しているといってもいいのです。
さらにこの2つのコード進行を分析すると
「A♭ B♭ Gm Cm」
「A♭ G7→(B♭と同じ機能) Cm→(B♭と同じ機能) E♭→(Cmの代用和音)」
なので「A♭ G7 Cm E♭」は「A♭ B♭ Gm Cm」の変化形という解釈が出来ます。この曲は曲のほとんどが「A♭ B♭ Gm Cm」かそれの変化形で出来ているとわかります。もしこのコードが弾けるのであれば全部を「A♭ B♭ Gm Cm」で弾いても成立します。(ちょっと物足りない感は出ますが・・・)
別の見方をすれば同じコード進行を飽きさせないようにメロディーにリズム的変化やメロディーの組み立ても非常にバリエーション豊かに組み立てているとも言えます。作曲者にメロディーの引き出しが多いということがわかります。
途中からは2回転調します。
この転調は面白くて通常は盛り上げるために上がり続けることが多いのですが、この曲は一度半音キーが下がってそのあと1音上がっています。ということは2回転調しているものの元のキーよりも半音低いキーと半音高いキーしか出てこないためボーカルとしては歌いやすい内容になっているということです。
以上「YOASOBI ~夜に駆ける~について語る」でした。興味があれば実際に弾いてみたりして確認してみてください。
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